JN4JXLの業務日誌

2020年1月に3アマを取得し、開局したビギナーハムの業務日誌です

マイクロスイッチとスラストベアリングを使った3Dプリントパドルの制作

最近、ベアリングを使用してガタつきのないエレキー用パドルの制作にトライしており、ベアリングを4つ使用したパドルはすでに制作済みです。

しかし、組み立て手順が多いので、少しシンプルなパドルを作ってみようと思い制作してみました。

制作方針

  • 接点はマイクロスイッチを使用する
  • ベアリングはスラストベアリング(軸方向の力を受け止めるタイプ)を使用する
  • なるべくコンパクトにする

まず、マイクロスイッチは手元にあったオムロンのD2F-01F(低荷重動作形)を使用します。

スラストベアリングはAmazonで見つけたこちらを使用します。

1軸にするとスラストベアリングは3つで済むため、クロスタイプのレイアウトにします。

また、ミニジャックは以前別のパドル制作で使ったものです。

設計

レバー部分を設計していきます。

全高を抑えるため、ベアリングは少し埋め込んだ形にしています。

マイクロスイッチはピンが押せれば接点はつながりますが、さらに押し込めるとストロークが大きくなりタッチ感が悪いので、押し込みすぎないようにストッパーを追加します。

ピンを押し込みすぎないようにするためのストッパー

そのほかは特筆するところはありません。

ネジは

  • マイクロスイッチ固定用 2x10mm x 4
  • パドル固定用 3x18mm キャップボルト(手持ちの20mmを使用)
  • ふた固定用 3 x 8mm 皿タッピング x4

です。

組み立て

マイクロスイッチとミニジャックを固定したら、配線します。ダイソーで売られていた0.55mmの銅製針金を使用しました。

内部の配線の様子

次に、キャップボルトに

ふた - ベアリング - レバー - ベアリング - レバー

の順で通して、土台に固定します。

土台の裏面にはダイソーのマグネットを両面テープで固定しました。

パドルの裏面

最後にケースのふたを固定すれば完成です。

完成したパドル

一発で動作しましたが、タッチ感を改善したかったので、レバーは微調整しながら何度か出力しました。

使用感

ストッパーを追加したとはいえ、ストロークはそれなりにあります。また、低荷重動作形のスイッチですが、少し重く感じました。

あと、左右レバーの幅を15mmとしましたが、もう少し広く取ってもよかったかもしれません。

接点はオムロン製スイッチなので安心ですが、タッチがちょっと好みではないので予備になりそうです。

モデルデータはThingiverseにアップしています。

www.thingiverse.com