最近、ベアリングを使用してガタつきのないエレキー用パドルの制作にトライしており、ベアリングを4つ使用したパドルはすでに制作済みです。
できたー!
— いけちょ(JN4JXL) (@ikeda_shogouki) 2023年2月24日
オリジナル設計の各種調整機能付きパドル
ベアリング支持でガタツキなし、反発力は磁石で調整。
出力時にサポートが一切不要なのがこだわりポイントの一つ。#3Dプリント #cw #morse pic.twitter.com/qumbUsuRzH
しかし、組み立て手順が多いので、少しシンプルなパドルを作ってみようと思い制作してみました。
制作方針
- 接点はマイクロスイッチを使用する
- ベアリングはスラストベアリング(軸方向の力を受け止めるタイプ)を使用する
- なるべくコンパクトにする
まず、マイクロスイッチは手元にあったオムロンのD2F-01F(低荷重動作形)を使用します。
スラストベアリングはAmazonで見つけたこちらを使用します。
1軸にするとスラストベアリングは3つで済むため、クロスタイプのレイアウトにします。
また、ミニジャックは以前別のパドル制作で使ったものです。
設計
レバー部分を設計していきます。
全高を抑えるため、ベアリングは少し埋め込んだ形にしています。
マイクロスイッチはピンが押せれば接点はつながりますが、さらに押し込めるとストロークが大きくなりタッチ感が悪いので、押し込みすぎないようにストッパーを追加します。
そのほかは特筆するところはありません。
ネジは
- マイクロスイッチ固定用 2x10mm x 4
- パドル固定用 3x18mm キャップボルト(手持ちの20mmを使用)
- ふた固定用 3 x 8mm 皿タッピング x4
です。
組み立て
マイクロスイッチとミニジャックを固定したら、配線します。ダイソーで売られていた0.55mmの銅製針金を使用しました。
次に、キャップボルトに
ふた - ベアリング - レバー - ベアリング - レバー
の順で通して、土台に固定します。
土台の裏面にはダイソーのマグネットを両面テープで固定しました。
最後にケースのふたを固定すれば完成です。
一発で動作しましたが、タッチ感を改善したかったので、レバーは微調整しながら何度か出力しました。
使用感
ストッパーを追加したとはいえ、ストロークはそれなりにあります。また、低荷重動作形のスイッチですが、少し重く感じました。
あと、左右レバーの幅を15mmとしましたが、もう少し広く取ってもよかったかもしれません。
接点はオムロン製スイッチなので安心ですが、タッチがちょっと好みではないので予備になりそうです。
モデルデータはThingiverseにアップしています。