前回のスプリアス対策編はこちら↑
いよいよ、最後の関門 JARDへの基本保証依頼です。
最初に、時系列で書いておくと
- 3/9 オンラインで保証願書提出
- 3/29 保証完了
- 3/30 総通に電子申請
- 4/4 審査終了
という感じで、おおよそ1ヶ月かかりました。
事前確認
JARDではスペアナが必要という情報は事前に得ていましたが、さすがに10万円以上するようなスペアナを1万円ちょっとの無線機のために用意するというのは本末転倒というか、難しいです。
そこで、一番安く入手できるであろうTinySAの測定結果でも問題ないかJARDにメールで確認しました。
まず気になったのは、帯域外領域のスプリアス発射測定について、RBWは「スペクトラムアナライザの仕様により 10Hz~1kHz」となっています。 しかし、TinySAではRBWの最小値が3kHzとなっていて基準を満たしていないような気もします。
また、今回の場合「9kHz ~ 1GHz」の範囲で測定が必要ですが、TinySAでは Low: 100k 〜 350MHz, High:240M 〜 960MHz となっています。
この2点についてJARDに確認したところ、いずれも問題ないということでした。
保証願書提出
保証願書の提出はJARDのWebページから電子申請で行いました。私はJARDのeラーニングを受けているので、500円割引でした。
ここで、以前総通に電子申請したファイルを流用したせいで、(tr)uSDX追加とIC-705に変更とJARDに認識されてしまい、「保証料が足んねーぞ」と追加を催促されてしまいましたので、申請ファイルを流用する際は余計なものが混ざっていないか、気をつけてください。
また、いくつか入力ミスがあったので、指摘を受けました。
スプリアス及び帯域外領域の測定データについては、あらかじめ電子申請ファイルに混ぜておく方法もあるようですが、私はメールで催促された際に添付して返信しました。
測定データは7MHz帯、連続波のデータを3点(Low: 100k 〜 350MHz, High:240M 〜 960MHzのスプリアス画像, 帯域外領域画像)を送付しました。
審査終了
前述の通り、3週間ほどかかりましたが無事審査が完了し、総通からもOKが出たので、晴れて(tr)uSDXを運用することができるようになりました!
めでたしめでたし。