DJーG7が生産終了となってしまい、1200MHz帯に対応した無線機はいよいよIC-9700のみとなってしまいました。
しかし、移動運用するのにIC-9700を持ち運び運用するのは、重量的にも電源的にも現実的ではありません…。
そこで、SG Laboratory の小型トランスバーターとIC-705 を組み合わせて、なるべく軽量で気軽に オールモードで 移動運用できるセットアップを紹介します。
SG Laboratory の 23cm トランスバーター
SG Laboratory は ブルガリアのメーカーのようです。
製品ページ
https://www.sg-lab.com/TR1300/tr1300.html
製品ページにあるように、標準では2W出力のトランスバーターですが、1200MHz帯は移動運用時は空中線電力は1Wに制限されます。
固定で使う場合はそのままで問題ありませんが、1200MHz対応の電力計は持ってないし、移動運用に持って行くのも難しいのであらかじめ1Wになるよう調整を依頼しました。
購入手続き
JP3GDTさんのブログが非常に参考になりましたので、そのままリンクしておきます。
私は、2021年10月26日に注文のメールを送信して、2021年11月25日に到着しました。
変更申請
電子申請でトランスバーターの追加を申請します。20W以下なので、保証認定は不要です。
終段管の指定がちょっと面倒で何度か差し戻しされましたが、電話で教えてもらいながら、無事申請できました。
出力
電力計は持っていないため、同じアンテナを使って電界強度計でDJーG7と比較してみます。
結果は12VではDJ-G7と比べてちょっと低く、15Vでようやく同じくらいになりました。 ちなみに電源端子の仕様は(多分)IC-705と共通のため、IC-705用のUSB PD 15Vアダプタをそのまま流用します。
IC-705からは3Wでトランスバーターに出力しているため、電源を接続せずバッテリーのみでも運用可能のため、長時間でなければモバイルバッテリー1つでも移動運用可能です。
LO 切替スイッチ追加
IC-705 は 144MHz 〜 146MHz の範囲なので、LOが 1150MHz の時、145MHz が 1295MHzになります。 しかし、1296.600MHz (FT8) にするには、トランスバータの蓋を開けてジャンパーピンを差し替え、LOを 1152MHz にする必要があります。
切り替えるたびに蓋を開けるのは現実的ではないので、スライドスイッチを追加しました。
完成ー。 pic.twitter.com/HbOO9oAijQ
— いけちょ(JN4JXL) (@ikeda_shogouki) 2022年6月25日
現在の運用スタイル
現在は主に山口方面1200MHzロールコールに使用していますが、三脚に八木・宇田アンテナを固定し、トランスバーターはアンテナのブームに固定することでロスを最小限に抑えています。