光造形タイプの ELEGOO Mars を1年ほど使っていましたが、アンテナ用のパーツを作るには光造形タイプは適していない (紫外線で造形物が劣化する) ため、積層タイプの3Dプリンターを買いました。
購入したのは VOXELAB 社の Aquila S2 というモデルです。
VOXELAB という名前は初めて聞きましたが、商品説明にもあるように FLASHFORGE 社のサブブランドということで、そこそこ信用できるのかなと思いました。
機種選定のポイントは、将来的にTPUを使いたくなった時に対応できるように、ダイレクトドライブ方式 にしたくらいで、後はとにかく安いもの、という感じです。 本当は Ender3 S1 とかがオートレベリングがついていて良かったんですが、5万円程とちょっとお高いので Aquila にしました。
フィラメントは PETG と 紫外線に強く耐候性の高い ASA を合わせて購入しました。
Amazon でポチって2日ほどで到着し、組み立ては説明書の絵だけを見ながら1時間程度で完了しました。 組み立て後、さっそくレベル調整を行いましたが、ビルドプレートの平面度が悪く、奥行き方向に反っている感じで4隅で調整しても中央ではヘッドが擦れる感じで不良品のようです。 サポートに連絡して現在やりとり中ですが、おそらく交換用のビルドプレートを送ってきてもらえるようです。
ビルドプレートが反っているため大きなものは出力できませんが、とりあえず八木アンテナのエレメントホルダーを PETG フィラメントで出力してみました。FDM機はノズル温度やヒートベッド温度で苦労する印象でしたが、あっさり綺麗に出力できてしまいました。
寸法的なところは微調整が必要でしたが、思いのほか精度も良くきれいに出力されていたのでびっくりしました。
さらに何度か出力して分かったのは
- ヒートベッドが温まるのに時間がかかる (10分くらい)
- ラフトをプリントするのに時間がかかる
- 小さいパーツ1つ印刷するのに 30分 ほどかかる
とにかく時間がかかるということがわかりました。 しかも PETG は割と安心して目を離せますが、 ASA はとにかく剥がれる! ちょっと目を離したらラフトの端が捲れ上がってビルド失敗です。3時間かけて1つも成功しなかった時は、もうため息しか出ないですね…
SF-20 用のエレメントホルダーは給電部と合わせて実験して、うまくいったら販売してみたいと思います。