JN4JXLの業務日誌

2020年1月に3アマを取得し、開局したビギナーハムの業務日誌です

IC-705の脚を作る

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IC-705は大変コンパクトなリグで、机の上のどこでも置きやすいのですが、操作面が真正面にないと少し操作しづらいです。

角度を調整するのによく使われているのは、マンフロットのPIXIですが、三脚ゆえ、それなりに場所をとります。

また、高さがあるので長時間操作すると少し手が疲れます。

100円均一のタブレット台使っているのも見かけましたがしっくりきませんでした。

なければ作る

というわけで、“俺が考えた最強のスタンド”を作ることにします。

要件は

  • いい感じの角度
  • 場所をとらない
  • シンプル

です。

IC-705には底面に三脚用のW1/4の穴と、AMPS用のM4が4つあります。

三脚穴はちょうど重心のあたりにあるため、角度をつけるには向いていません。

今回はディスプレイ側のAMPS穴2つを使うことにしました。

モデリング

モデリングにはTinkerCadという、ブラウザ上で動作するモデリングソフトを使いました。

Fusion360とかがいいんでしょうが、単純な形なのでTinkerCadでパパッとやります。

いくつか試作を重ね、最終的にはこのような形になりました。

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いざ出力

3DプリンターはXYZのDavinci Jr. 1.0です。

型落ちのエントリーモデルですが、形状もシンプルで精度はそこまで必要ないので十分です。

出来ました

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完成

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M4x10のボルトで固定して置いてみるとこんな感じです。

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少しスタンドが奥まっている気もしますが、IC-705の重心が少し後ろなのと、後ろに傾けることで重心も後ろに行き、意外と安定しています。

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後ろ側にゴム足をつけると、滑り止めにもなり、より安定感が増します。

また、スタンドをつけたままPIXIも装着できます。

完璧ですね。これは売れるかもしれません。

IC-705でFreeDVするには

IC-705ではリグコントロールできない?

WSJT-X、GPSときて、次はFreeDVです。

FreeDV。ご存じない方も多いかもしれません。私も語れるほど詳しくない (まだ1QSOしか出来てない) ので、ご興味のある方はぜひ下記サイトなどで調べてみてください。

freedv.info

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あ、FT8とは異なり、"G1E"と"1K60 G7W"の免許が必要になりますので、電波を出すときは変更申請が必要になると思います。

なりすまし作戦失敗

WSJT-Xの時と同じく、登録されているRigのCI-Vアドレスに変更すればOKかなーと軽く考えていましたが、"Test PTT"をクリックするとIC-705が送信状態のままPC側でエラーが表示されました。

この作戦は失敗です。

HamlibがダメならDTR信号を使えばいいじゃない

というわけで、解決方法です。

まず、IC-705側の設定を変更します。

[MENU] -> [SET] -> [外部端子] -> [USB SEND/キーイング] -> [USB SEND] を "USB (B) DTR" に変更

USB (A)はCI-Vなので、WSJT-X等リグコントロールが必要なものに使用したいので、USB (B) を選びました。

DTR と RTSがありますが、これはどちらでもよいかもしれません。私はDTRにしました。

次に、FreeDVを開き、[MENU] -> [Tools] -> [PTT Config...] で設定画面を開いて以下のように設定します。

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"DTR = +V"は、最初チェックが入っていないと思いますが、チェックしないと送信受信が逆になってしまいます。

"Test PTT"をクリックしたとき、1秒程度送信状態になればOKです。

次はハムログのリグコントロールにチャレンジします。

IC-705でPCの時刻を合わせるには

GPS受信できるんだから、PCの時刻合わせもできればなぁ

それ、IC-705で出来ます!

IC-705を入手して設定画面をあさっていると面白そうな機能を発見しました。

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なるほど、USB端子にGPS出力ということはシリアルでNMEAデータが取れそうですね。

早速見てみましょう。

IC-705側の設定

MENU -> SET

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外部端子

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USB (B) 端子設定

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GPS出力 を ON に変更

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PC側のアプリ

試しに、GPS時計というアプリをインストールしてみました。

GPS時計の詳細情報 : Vector ソフトを探す!

CI-Vではない方のポート番号を選択し、ボーレートは19200に設定しました。

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設定すると、すでに測位済みだったため、すぐに時刻が取得できました。

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すでに時刻合わせ済みですが、[ツール] -> [今すぐ同期] で時刻合わせすることができます。

スマホの電波の届かないところでFT8等、時刻合わせが大切な通信を行うときに非常に便利そうです。

その他のGPS系アプリも通信できましたので、ロガー等も使えそうです。

IC-705とWSJT-XでFT-8

IC-705が到着

首を長ーくして待っていたIC-705がようやく到着しました。

WSJT-Xとの連携方法がわからない…

WSJT-X Ver.2.1.2 には Rig の選択肢に IC-705 はありません。 とりあえず、IC-9700 や IC-7300 を選んでみましたが、"Test CAT"を押してもエラーで通信できませんでした。 最新版の WSJT-X では、もしかしたら IC-705 が追加されているのかもしれませんが、バグがあるという記事を見たので、ひとまず Ver.2.1.2 のままで連携する方法を探ります。

IC-705側の設定

どうやら、CI-Vアドレスが違うのではないかというところにたどりついたので、 CI-Vアドレスをデフォルトの "A4h" (だったと思う…)から、IC-9700 のデフォルト値の ”A2h” に変更します。

設定は

[MENU] -> [SET] -> [外部端子] -> [CI-V] -> [CI-Vアドレス]を "A2h" に変更

です。

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WSJT-X側の設定

WSJT-X の設定画面を開き、Rigは IC-9700 を選択します。 手元の環境では IC-705 のシリアルポートは COM5 と COM6 になっており、COM6 を選びました。 ボーレートは 19200 を選びました。

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WSJT-Xの設定

この設定で、IC-705とWSJT-Xを連携させることができました。 PSK Reporter にもレポートが記録されていたので、問題なさそうです。

追記: Modeは Data/Pkt にしておきましょう。USBだと送信中マイクの音を拾ってしまいます。 また、Spilit Operation は RigFake It にしておくほうが良いそうです。

免許状が返送されなかった…

IC-705の撤去とFreeDV用の電波形式変更を申請

IC-705の技適番号が変更になるという話があったため、すでに追加していた旧技適番号のIC-705を一旦撤去する申請を電子申請Liteで行いました。

FreeDV用に追加していたG7Wの帯域幅が指定されていなかったため、帯域幅1K60への変更も合わせて行いました。

審査の結果、G7Wに帯域幅が付くため免許状に変更が生じるので、新しい免許状がを返送するための通知がきました。

返送用封筒を送ったのに…

中国総通まで取りに行っても良かったのですが、昼休憩中に取りに行くと時間がギリギリなので返信用封筒を送ったのですが…

免許状が返送されなかった!

えええー、ナンデーーー!

追記 2020/06/03

中国総通に電話して確認したところ、他の人と間違えて、免許状が返送されなかったということで、中国総通から免許状を発送してもらえるということでした。

・・・間違えてうちの免許状が他の人のところに行ってたりしないよね?

RHM8B用アンテナ基台制作

RHM8BはIC-705に直接取り付けられない

RHM8Bは無線機に取り付けて使用するように設計されています。

しかし、IC-705はBNC端子が横向きに生えているため、他の方法を考える必要があります。

L型アダプタをつけると垂直にはできますが、BNCのL型アダプタは回転するため固定できませんし、RHM8Bはそこそこ重いので直接つけると破損が怖いです。

市販のアンテナ基台

ダイアモンドなどからBNCのアンテナ基台も販売されていますが、5000円以上だったり、同軸ケーブルが交換不可だったりで使い勝手が悪いため、手持ちの三脚に固定できるアンテナ基台を作ることにしました。

材料

材料費は1000円ちょっとくらいでしょうか。

作り方

三脚に固定するためのW4/1ナットを金具の穴にはめて裏からビニールテープで固定し、接着剤がナットの中や裏側に漏れないようにします。

1時間ほど放置し、しっかり固まったのを確認します。

次に、グラウンド側を金具と導通させるため、中継コネクタを差し込む穴の周りの塗装をサンドペーパーなどで落とします。

これは、別の穴にラジアルを接続できるようにするためです。

中継コネクタを金具の穴に差し込み、固定ナットで固定する前にL型変換コネクタを接合します。

最後に中継コネクタのナットを締め込んで完成です。

使い方

丸型端子と平型端子を適当な銅線で繋いでラジアルを差し替えられるようにしました。

三脚に固定するために作りましたが、Cクランプで挟んで固定することもできるので汎用的に使えると思います。

ケーブルも好きな長さ・太さのものが使えるので、便利かなと思います。

JARLからQSLカードが送られてきた

先日、JARLに入会したのですが、ニューカマーキャンペーンのプレゼントとしてJARLオリジナル規格QSLカードが送られてきました。

100枚726円で売られているもののようです。

でも、もうオリジナルのをイロドリに発注しちゃってるんですよね…